LA VOIX HUMAINE@Victoria Concert Hall

  • 2018.05.13 Sunday
  • 22:15

プーランクのモノドラマ「人間の声」を聴きにシンガポールまでやってきた。

場所は有名なEsplanade Concert Hallからもほど近い、Victoria Concert Hall。

 

聞くところによると、由緒あるこのホールは4年に渡る改修を経て、2014年にリオープンのコンサートが開催されたとのこと。初めて訪れるが、たしかに歴史を感じさせる建物だ。

 

ホール内は2階席のあるコンサート形式の作りで、周りは古典的なギリシャ・ローマ風の列柱が並んでいる。

舞台上には電話線の巻きついたピアノ。その前には薬やウィスキーが置かれ、ボストンバックからは書類は散乱している。

 

すべての照明が消えて、薄暗がりの中舞台に現れたと思ったのが2人。ひとりはピアノの椅子に座り、ひとりは上手で上手に頭を向けてうつ伏せに。そしてモノドラマが始まった。

舞台上のスクリーンには、出演の2人でドラマを演じた様子がモノクロで映し出されている。また、フランス語での歌唱のため、スクリーンには英訳も。

 

初めて見聞きするドラマの内容はわからずとも、女の複雑な胸のうちを赤裸々に語る、歌手の迫真に迫る演技と歌唱に圧倒された。

ピアニストは相手の男役であり、男への気持ちを抑えきれない女は、伴奏を続けるピアニストの首に自らの左腕を絡ませる。ピアニストに異様な緊張感をもたらした一場面だ。

 

この作品を演じるのはかなりの実力が無ければ無理だが、演じたJennifer Lienは演技、歌唱とも申し分ない出来。作品に見事に入り込んで、主人公と一体となった。

たった45分程度のモノドラマだったが、これほど緊張したのは久しぶりの感。緊張から解き放たれた聴衆からも大きな拍手が沸いた。

日本でも演奏されたことはあるだろうが、今までノーチェック。今度演奏する時は是非とも見てみたい!この作品の本質はCDやビデオではなかなか伝わないだろうから、余計そう思う。

想像もしなかったが、作品の凄さと演奏の両方に感謝したひとときだった。プーランクはやはり面白い。

 

 

 

 

〈Data〉

 

VCH Presents

La Voix Humaine

Vivtoria Concert Hall

Sun, 13 May 2018 4pm

 

Jennifer Lien, soprano

Shane Thio, piano

Ivan Heng, direction

 

Brian Gothong Tan, multimedia design

 

 

【Price】 S$ 31.00

LA BOHEME@Esplanade

  • 2018.04.28 Saturday
  • 22:52

またまたやって来たシンガポール。今回はラ・ボエームのガラコンサートを演るという。

 

行く前はオペラのいいとこどりのコンサートかな?と思ったが、プログラムを見てさにあらず。20分の休憩時間を入れて約2時間半、全4幕を演るという。

また、いわゆるコンサート形式で、ソリストが横並びで歌うというスタイルではなく、ステージ最前にイス・テーブルなどの簡単なセットが施され、ソリストも演技が入る。また、衣装も黒スーツやドレスではなく、合唱を含めて全員がオペラモード。通常のオペラ上演により近い形だ。

 

全曲通して楽しめたが、前半の1幕&2幕が一番楽しめたかもしれない。

というのも、いきなり、冷たき手を“Che gelida manina”、私の名はミミ“Mi chiamano Mimì”、私が街をあるけば“uando me'n vo”などなどの名曲の連続。そして、児童合唱も加わった合唱も彩を添えた。

 

ソリストは総じて満足する出来。特に主役のロドルフォ役のStefan Popがいい。

声質が軽すぎない、伸びのある輝かしい声で、過日のパバロッティを彷彿とさせなくもない。パンフの紹介記事を見たら、新国立で「ホフマン物語」も歌たことがあるらしく、何回か来日しているらしい。まだ、31歳という年齢を考えれば、まだまだ伸びしろは無限大の可能性だ。また機会があったら聴きたい逸材だ。

 

合唱は特に児童合唱がいい。ステージ後方の客席には"大人の"合唱が、その下に設けられた平台には児童合唱が配されたが、なぜか"大人の"合唱は譜持ち、児童合唱は暗譜。

まあ、暗譜が大変だったのかもしれないし、間に合わなかったのかもしれないが、児童合唱の躍動感を見たら、"大人の"合唱だけ譜持ちは見た目だけでも損した感じだ。

 

幕の最終盤で、ソリストの熱唱後にオケの演奏が続いているにもかかわらず、拍手があふれ出てしまうなどのフライング?もあったが、会場は堅ぐるしくなく音楽を楽しんでいたので、それもありだろう。

また、簡単なセットを施すだけで曲の魅力や想像力も増すので、関係者の方はぜひ一考を。

 

 

 

〈Data〉

 

SSO GALA

28 April 2018  7:30PM

Esplanade Concert Hall

 

La Bohème (Concert Version in 4 Acts)

 Concert duration is approximately 2 hrs 30 mins, with an intermission between Acts 2 and 3.

 

Singapore Symphony Orchestra

Conductor: Lan Shui

 

Rodolfo (tenor) :Stefan Pop

Mimì (soprano):Angel Blue

Marcello (baritone):Zhou Zheng Zhong

Musetta (soprano):Kelebogile Besong

Colline (bass):Dario Russo

Schaunard (bass-baritone):Zoltan Nagy

Benoît / Alcindoro (baritone):Martin Ng

Parpignol (tenor):Jonathan Charles Tay

 

Singapore Symphony Chorus

Singapore Symphony Youth Choir

Singapore Symphony Children’s Choir

 

 

【Price】 Standard $28.00

 

 

春のふれあいコンサート@西新井文化ホール

  • 2018.04.08 Sunday
  • 23:53

ウタ友のつてで、「民謡を歌っている合唱団」に入ったのが最近。その団も参加してる合唱祭に参加してきた。

それなりの合唱経験がありながら、この種の合唱祭に出演するのは初めて。逆に大概の合唱団はこうした合唱祭に出ることが普通かもしれないが...

 

参加してみて、実感として気づいたこと。

ここではいわゆる歌のうまい・うまくないは関係なしに、参加して楽しみ交流することが最大の目的。若い人というよりも人生の荒波を潜り抜けてきた方たちが圧倒的に多いが、歌を通じてお互いをたたえあう姿が印象的。

また、人前に出て歌うということは、身なりやしぐさにも配慮しなければならないため、幾ばくかの、いい意味での緊張感をもたらすのもいい。

 

4月に入ったとはいえ、多少の肌寒さも感じた日だったが、題名の通りの、さやかな楽しみをもたらしてくれたふれあいコンサートだった。

 

 

〈データ〉

 

2018 第29回 春のふれあいコンサート

2018.4.8(日) 12:30

西新井文化ホール

※団体:28団体

 

混声合唱団With

 

会津磐梯山(福島県民謡)

沖縄合唱メドレー

 

指揮:小林 雄大

ピアノ:金澤 麻里子

 

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