モーツァルトのミサ曲@紀尾井ホール

  • 2018.06.21 Thursday
  • 23:36

お誘いがあったので、モーツァルトのミサを聴きに紀尾井ホールまで足を運んだ。

日本モーツァルト協会の600回の例会ということで、記念すべき会の曲は2曲。K337とK427という。

 

正直、普段モーツァルトのミサはあまり聴かないが、モーツァルトらしさが随所にある曲。

合唱は前半のK337は25人程度、後半のK427は50人程度だったが、モーツァルトでは十分。プロとアマの混成だが、欲を言えばもう少し抑揚があってもよかったが、十分楽しませてくれた。

 

そんな中、合唱団員の中に知り合いを発見。この世界、広くないなぁ。。。

 

 

〈データ〉

 

日本モーツァルト協会2018年6月例会(第600回例会)

2018.6.21(木) 18:45

紀尾井ホール

 

ミサ曲 ハ長調 K337 

 ソプラノ:本宮 廉子

 アルト:高橋 幸恵

 テノール:真木 喜規

 バス:小藤 洋平

 合唱:アマデウス・シンガーズ

 管弦楽:モーツァルト・アカデミー・トウキョウ

 

ミサ曲 ハ短調 K427

 ソプラノ:北條 加奈

 ソプラノ:広瀬 奈緒

 ソプラノ:大塚 恵美子

 テノール:中嶋 克彦

 バス:浦野 智行

 合唱:アマデウス・シンガーズ、モーツァルト・アカデミー・トウキョウ

 管弦楽:モーツァルト・アカデミー・トウキョウ

 

 

【料金】 自由席 6,000円

 

 

 

 

 

Leonard Bernstein's Mass@Esplanade

  • 2018.06.02 Saturday
  • 23:35

今年は「バーンスタイン生誕100周年」ということで世界中で記念の演奏会が開かれているであろうが、彼の異色の作品「ミサ」を聴きにシンガポールまでやってきた。

 

事前に仕入れた情報によると、この作品、ラテン語による通常ミサ文に加えて、彼の自作の詩、そして語りなど英語やヘブライ語が交錯し、出演者もオケや合唱のみならず、ロックバンドやストリートコーラス等も演じるという。

詩の内容もある意味問題あるようなので、欧米でもなかなか演奏されないらしい。日本では昨年、約20年ぶりに井上さん指揮で演奏されたらしいが...

 

舞台には所狭しと言わんばかりの150名はいるであろう、オケやギターを抱えた面々。

さて、演奏開始前、舞台上の合唱団席に大人と子どもがいると思ったら、「出演者のために写真撮影などはご遠慮ください」とのアナウンス。そして、演奏は開始された。

 

ソプラノソロとバリトンソロによる、録音された「kyrie eleison」が流れたと思うと、先ほどのアナウンスの主、今日の主役である司祭(celebrant)が歌いだす。ミュージカルなどでよく使うヘッドセットマイクを着けて。

そして、舞台両袖から8人づつに分かれたストリートコーラスと思しき16名のソリストが入り、舞台真ん中でクロス。次は1階客席の両サイドから白い衣装を身にまとった合唱団が舞台へ上がったと思ったら、同じよう舞台正面でクロスし、いったん舞台裏に入った後、2階の合唱団席へ。これで出演者が全て揃った。

 

舞台上の両サイド上の空間には巨大モニターが設置され、英語も含め歌われるすべての言葉が映し出されれる。また、場面場面に応じて映像が流されたり、カメラマンが表れて司祭やストリートコーラスの面々の歌唱をアップで撮影して流したりと使い方も多彩。

 

作品のあらすじはというと、演技やモニターの英語を見た限りでは、祈りを求める司祭だが次第に疑問を感じる人びと、それによってこれまでの常識に疑いを持ち始めた司祭は悩み苦しむが、最後は全員が天使によって癒される、といったところ。

また、A Theatre Piece for Singers,Players and dancersとの副題があるように、シアターとしての上演を前提として作られているため、動きもそれなりにある。劇終盤では、演出だろうが指揮者も含めて全員がスゥングする場面さえある。俗っぽく、曲の印象をひと言で言い表すと、「ミサ典礼文を含んだ、ミュージカル風の音楽劇」とでも言えるだろうか。

 

これまでバーンスタインの作品自体ほとんど聞いたことはなく、この作品も録音を含め初めて接したが、アメリカらしい多種多様な音楽要素が散りばめられ、それがバーンスタインらしいエネルギッシュなポップさを生み出しているのが最大の魅力。それに彼の信仰の深さが加わり、更に作品の魅力を増している感じだ。
 

主役は何といってもcelebrant。これまでの自らの常識が崩壊しかねない時には、だれもが狂わんばかりになるであろう。そんな切迫する姿も含めて、最後まで高度な歌唱と演技をやり切り、作品を牽引したKevin Vortmannは素晴らしいの一言に尽きる。

プログラムの紹介によると、主にブロードウェイで活躍しているらしく、最近ではフィラデルフィア管の演奏で、グラモフォンからこの作品のCDを出したらしい。この作品は彼のレパートリーのひとつなのだろう。今思い出しても、カメラに向かっての迫真の演技はこなれてないと出来るレベルではない。

ストリートコーラスや合唱も思い切り良く溌溂と演じ切っていたのは、作品への共感を感じさせる何よりの証拠。漲る躍動感は演奏の魅力を一層高めた。

 

そして休憩なしの2時間近くを弛緩することなく、全体をまとめ上げた指揮のJoshua Kangming Tanも称賛されてしかるべきだろう。彼は10年前のミトロプーロス国際指揮者コンクールで2位になり、現在はSingapole Symphony Orchestraの副指揮者らしいが、まだまだ若いので伸びしろは十分。今後ますます期待したい。

 

”The mass is ended, Go in peace ”との言葉で締めくくられたこの作品、益々混沌としている現代だからこそ、もっと演奏されるべき作品だろう。CDではなく、バーンスタインらしくライブで作品に触れることが、この作品の魅力を理解するには決して欠かすことができない。(次善として、2012年のPromsでの演奏の様子が you tubeにアップされています)

気が早いが、再来年の2020年はオリンピックだが、バーンスタインの没後30周年でもある。この作品の準備はそれなりの時間がかかる。オリンピックもいいが、是非是非日本で演奏会が開かれないだろうか?期待せずにはいられない。

 

 

 

 

〈Data〉

 

Leonard Bernstein's Mass:A Theatre Piece for Singers,Players and dancers

in Collaboration with Esplanade - Theatres on the Bay

Sat, 02 Jun 2018  7:30 PM

Esplanade Concert Hall

 

Performed by Orchestra of the Music Makers (Singapore)
With
Joshua Kangming Tan, Conductor
Kevin Vortmann, Celebrant
Himig Sanghaya, (Eudenice Palaruan, Vocal Coach)
Symphonia Choralis, (Chong Wai Lun, Chorus Master)
Volare Treble Voices, (Darius Lim, Chorus Master)


Edith Podesta, Director
Brian Gothong Tan, Multimedia Designer

 

【Price】 S$16.00

フィデリオ@オペラパレス

  • 2018.05.20 Sunday
  • 23:12

新国立のオペラ芸術監督として最後の指揮であろう、マエストロ飯守による「フィデリオ」に行ってきた。

 

演出はワーグナーの曽孫、カタリーナ・ワーグナー。

舞台は当初二層構造で進む。2階部分が看守部屋、そして1階部分が地下牢。

冒頭、なかなか味のきいた演出。

音楽が鳴り始めると、棚状に配された何もない2階の空間に男女二人が現れ、手際よく緑のカーペットを敷き、バラ?一輪を規則的に配置。そしてその作業が終わるともに、舞台後ろの扉が開き、花園を思わせる彼方からピンク色のドレスを纏ったマルツェリーネが登場。音楽との間もピタリと決まり、彼女の伸びやかな演技もいい。

その後は、薄暗がりの舞台で、時折地下牢の中でフロレスタンの動く姿が見える中、物語は進行していく。

 

第1幕後半の、ピツァロの企みを知ったレオノーレのアリアでは、2階にいるピツァロにライトが当てられ、その影が1階の壁に投影。夫が入るかもしれない穴掘りの手伝いをしているレオノーレが激しい怒りを込めて歌いあげる中で、その影に対してナイフを突き刺す仕草を持ってきた。

その後はゆっくりと舞台装置が上昇したかと思うと、地下2階部分が姿を現し、静寂の中から「囚人たちの合唱」が始まった...

 

印象に残ったソリストに一言。

まず、マルツェリーネを歌った石橋さん。たぶん初めて聴かせていただいたが、その希望に満ちた晴れやかな演技と伸びやかな歌唱はイメージどおり。これまで、フィデリオは何回か見たものの、正直マルツェリーネ役はあまり印象に残っていない。が、今回は違う。経歴を拝見すると中堅どころだと思うが、今後も何らかの役でぜひ聴きたい、清々しい声質の持ち主だ。

ロッコ役の妻屋さんがまた素晴らしかった。これまで何回かはライブで拝見しているが、今日のはその中でもピカイチ。見栄えのする立派な体格から発せられる太い声は、普段以上に響き渡り、演技力も申し分ない。

レオノーレ役のリカルダ・メルベートとフロレスタン役のステファン・グールドのお二人は、期待通りの出来。特にメルベートの、舞台狭しと思えるくらい動き回る演技と、天井を突き抜けるかのような圧唱には脱帽。体格と声量は必ずしも一致しないが、今回は違った。万雷の拍手で称えられた。

 

合唱もいい。「囚人たちの合唱」では、自然な形で弱音から入った合唱が、徐々に人影が露わになるのと比例するかのようにじわじわ広がっていく。しかし、決して爆発するのではなく、ひとりが発する声量は変わらずに人数分だけ増していく感じだ。

 

オケの東響も健闘。もう少しダイナミックさもほしいところもないではなかったが、最後まで安定した演奏を繰り広げたことは称賛に値する。

 

そして、すべてをまとめあげたマエストロ飯守。従来のイメージよりおとなしめの指揮かな?とも感じたが、音楽のつくりそのものはまとめきれていた。マエストロの別な側面を垣間見た指揮ぶりだった。

 

しかし、このオペラ、ストーリー的にはシンプルで決して面白味のあるものではない。しかし、改めて字幕を追ってみると、その一言一言に込められた思いがズシリと心に響く。ベートーヴェンはこのただ一曲しかオペラと言えるものは作曲しなかったが、だからこそ伝えたい思いは、痛いほど伝わってくる。

欧米では「第九」は特別な時にしか演奏されないようだが、たぶんこの曲もそうそう演奏される曲ではないだろう。詩を読んで改めて感じた、さすがに楽聖である。

 

 

〈データ〉

 

新国立劇場 開場20周年記念特別公演

ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」(全2幕 ドイツ語上演日本語字幕付き)

2018.5.20(日) 14:00

新国立劇場オペラパレス

 

指揮:飯守 泰次郎

演出:カタリーナ・ワーグナー

 

ドン・フェルナンド:黒田

ドン・ピツァロ:ミヒャエル・クプファー・ラデツキー

フロレスタン:ステファン・グールド

レオノーレ:リカルダ・メルベート

ロッコ:妻屋 秀和

マルツェリーネ:石橋 栄実

ヤキーノ:鈴木

囚人1:片寄 純也

囚人2:大沼

 

合唱:新国立劇場合唱団

管弦楽:東京交響楽団

 

【料金】 A席 21,600円

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