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トノの音楽そぞろある記

歌と音楽に関するコンテンツです
飯守×ベートーヴェン3@オペラシティ
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     シリーズの3回目。

    序曲からエンジン全開。いい意味でマエストロのやりたい放題、縦横無尽の指揮ぶりは凄かった!
    言わずもがなだが、マエストロは意図して派手な指揮で聴衆を喜ばせるような大根役者のようなことはしない。その指揮ぶりはいつでも同じ。
    全曲を見通した中で、作曲家の意図するところを汲み取り、理解した最上の表現の結果だ。体内から溢れ出たマグマが指揮棒を通じて目前の音との真剣勝負を繰り広げる。それも深い愛情を持って...

    続く1番。序曲に圧倒された後でもあり、余計古典的な香りが漂うがそこはマエストロ。小気味よいリズム感がいきいきとして伝わってくる。これから大海原に乗り出す若者の心境か?

    第3番。冒頭の2発の音。一般的によくあるのが何も考えていないような「♪バン ♪バン」。しかし今日の演奏は実に理性的にコントロールされた音だ。あとは自然体で無理なく音が流れていく。
    聴きどころは第二楽章の葬送行進曲。何回も聴いてるが、ところどころに後のワーグナーやブルックナーの響きを感じたのは初めてだ。そして曲は感動的な終楽章へ。

    終演後の聴衆の「ブラーボ」もシリーズ中で最大だったことも、今日の演奏がいかに聴衆に受け入れられたかを物語っている。

    オケも獅子奮迅のガンバリ。特に木管はいづれも完璧!見事だった、美しかったぁ~
    コンマス松野さんの全身全霊を込めた引きっぷりにも感動...

    終演後関係者で、マエストロの旭日小綬章受賞のお祝い。ちょこっとお邪魔させていただいて、マエストロと握手も。

    冷静になって考えてみた。
    毎日日本中であまたの演奏会が開催されている。商業的な理由、あるいは聴衆のすそ野を広げる等々あろうが、もちろんそれ自体は好ましくないことではない。それだけゆとりがある証拠だ。
    しかし、その中身は玉石混交。ホンモノに触れる機会ががどれだけあるかが真の豊かさに通じると思う。
    いまの日本で曲の真髄に迫れるだけの指揮をできる人がどれだけいるだろうか?いたとしてもどれだけ聴衆が触れる機会があるだろうか?
    マエストロの指揮、今日の演奏会、そしてこのシリーズはその貴重な機会だ。

    マエストロにはもっともっと活躍していただき、われわれに音楽を通じた感動を、生きていることのすばらしさを味わわせてほしい!!! 佐渡さんが来年?ベルリン・フィルを振るらしいが個人的な夢としては近い将来、マエストロにも振ってほしいなぁ~

    ただただ感謝あるのみの演奏会だった。

    〈データ〉
    東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第243回 定期演奏会
      東京シティ・フィル創立35周年記念
      ベートーヴェン交響曲シリーズ 第3回
    2010.11.11(木) 19:00
    東京オペラシティ コンサートホール

    「レオノーレ」序曲 第3番
    交響曲 第1番
    交響曲 第3番「英雄」

    指揮:飯守 泰次郎

    【料金】 B席 4,000円
    | オーケストラ2010 | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
    飯守×ワーグナー@東京芸術
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      ワーグナーは嫌いではないが、かと言って日常的に聞き込んでるかと言えばそうではない。
      そういう方、結構いるのではないだろうか?何を言おう、自分もそうである。
      自分も「リング」全曲のCDはあるがまだ手をつけられずいる。さてなぜか?

      重厚長大であるため、何か特別なもの、近寄りがたいもの、恐れ多いもの(?)、聞き込みすぎてはいけないもの、極度に緊張を強いるものという感覚か?

      しかし今更ではあるが、今日の演奏を聞いて今まで自分が持っていたワーグナー感が少し変わった。
      荒れ狂う海より静かで穏かな大海原が広がっている、洗練された響きに満ち溢れた世界であることを。

      そんな世界を見せてくれたのも、読響の分厚い精緻なアンサンブル力とワーグナーを得意とするマエスロ飯守の力量が結実したことためだ。
      並みのオケや指揮者ではこんな奥深いワーグナーの世界は決して描けない。

      マエストロ飯守。これほどまでにワーグナーの世界を体現できる日本人指揮者はいない。ワーグナーの音楽が体の中に染み込んでいる。全身全霊を込めた、縦横無尽の指揮ぶりだ。
      年齢は関係ないと思いつつ、よくあれほどまでに時に激しく、時にやさしくオケをドライブして作品を組み立てていけるものだ。当然暗譜なのもわかる。譜面を見ていたらあんな指揮は不可能だからだ。
      聴衆も1曲1曲、固唾を呑んで見守った。

      「リング」抜粋を、思い描く音の世界で聞けた。豊潤な響きに満たされた至福のとき。ああ、シアワセ...
      敢えて敢えて1曲選ぶとすれば、<神々の黄昏>の"夜明けとジークフリートのラインへの旅"がよかったなぁー

      前半のモーツァルト「プラハ」もいままで聞いた中では最高ではないだろうか。溌剌とした小気味いいテンポが作品の魅力を最大限発揮していた。
      3F席で聞いたが、「プラハ」のフルートとオーボエの部分、手に取るように響いていた。芸劇でこんな体験をしたのは初めて。


      〈データ〉
      読売日本交響楽団 第176回 東京芸術劇場 名曲シリーズ
      2010.10.22(金) 19:00
      東京芸術劇場

      モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
      ワーグナー:「ニーベルングの指輪」から抜粋
         楽劇「ラインの黄金」から・・・"ヴァルハラ城への神々の入城"
          楽劇「ワルキューレ」から・・・"ワルキューレの騎行"
                                              "魔の炎の音楽"
          楽劇「ジークフリート」から・・・"森のささやき"
          楽劇「神々の黄昏」から・・・"夜明けとジークフリートのラインへの旅"
                                            "ジークフリートの葬送行進曲"
                                              "ブリュンヒルデの自己犠牲"

      指揮:飯守泰次郎

      【料金】 G席 3,000円

      P.S. 今年は9月にワーグナーのオペラ合唱曲も歌ったし、自分なりのワーグナーイヤー?

         
      | オーケストラ2010 | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
      飯守×ベートーヴェン2@オペラシティ
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         シリーズの2回目。

        分厚い序奏から始まる「エグモント」はそれに続くソロと一体となり、過酷な運命が待ち構えているかのような重苦しい雰囲気だ。どうしたらいいんだろうと悩み苦しむさまが切々と謳われる。それが一転してアレグロ・アレグレットの世界へ。すべてが解き放たれた、輝かしい勝利の世界へ。音が立体的に立ち上って、天井へ突き抜けていくようだ。

        続き8番は第二楽章が秀逸。こんなチャーミングな楽章だったかと再発見。また楽章に漂う雰囲気はメインプロの田園にも通じるものがあるのでは?と感じた次第。マエストロも大いに音の流れを楽しんでいた。

        そして6番。何回聴いたかわからないこの名曲だが、全体に流れるのは人間の魂の救済か?と初めて感じた。
        フルートやクラリネットなどの掛け合い(第三楽章)に心を慰められるが、一転して激しい感情の表出(第四楽章)、しかし最後は救われる魂(第五楽章)。
        最後は涙腺がゆるみっぱなしだった。なんで田園で泣くのか?自分でもわからない。いや、よくぞ田園で泣かせてくれました!

        よく一心同体、縦横無尽というが、言うは易くやるは難し。しかし今日もマエストロとオケとはその言葉そのものだった。
        蒸し暑い夜に会心の演奏、次回が待ちどうしい!

        P.S. クールヘッドで冷静に曲を聴くと、音楽の革命家としてのベートーヴェンはやはり凄い!今聴い  ても凄いんだから200年前に聴いたら...推して知るべし。


        〈データ〉
        東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第241回定期演奏会
        東京シティ・フィル創立35周年記念
        ベートーヴェン交響曲全曲シリーズ 第2回
        2010.7.15(木) 19:00
        東京オペラシティコンサートホール

        「エグモント」序曲
        交響曲第8番
        交響曲第6番

        指揮:飯守泰次郎

        【料金】 B席 4,000円
        | オーケストラ2010 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
        飯守×ベートーヴェン1@オペラシティ
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          マエストロ飯守が2回目のベートーヴェンの交響曲全曲に挑む!しかも、今回は自分が合唱団員として参加できる(可能性がある)と思えば、万難を排して(?)シリーズを聴き通さねばと思い、会場へ。

          今回はI.マルケヴィチ版を使用するとのこと。
          マルケヴィチの名は指揮者として聴いたことあるかなぁ程度の知識しか持ち合わせてなかったが、マエストロ自ら書いたライナーノーツによれば、「改革者としてのベートーヴェンの本質に立脚して、彼が本当に表現したかったことを汲んで実現しようする」のがマルケヴィチ版とのこと。

          更に続けるなら、版の特長として、
          .戞璽函璽凜Д鷸慊蠅離謄鵐櫃狼蚕囘に不足な当時の演奏家への戒めとしての可能性があるため、後の名指揮者たちのテンポも調べ上げ、妥当と思われる線を推奨していること。
          音の長さについても、一つひとつの音の長さを尊重し、その結果として音楽の歌う要素が大切にされていること。
          上記のことを踏まえつつも、マルケヴィチ個人の主張ではなく、ベートーヴェンの音楽的発想を尊重し、最後には演奏家自身が決めるという自由さを持っていること。

          曲は歌劇「フィデリオ」序曲、4番、7番。

          まずオケの配置は、全体を包み込むようにコントラバスが最後列に陣取り、木管が真ん中、その左右をホルンやトランペットなどの金管が包み込み、ティンパニは上手に。

          マエストロの解釈は劇性に富みながらも、奇をてらわず、派手なしかけはしない。端正・真摯、そして一見豪放磊落。しかし作品の本質・核心は見逃さない。また、版の特長としてあった「一つひとつの音の長さを尊重」が随所に聞かれた。その結果として、一音一音の豊かさが増し、曲全体が豊饒感に包まれた。
          また、各パート及びtuttiになった時の音のバランスが申し分ない。キラキラ輝いた至福に満ち溢れた音が会場全体を包み込む。
          7番のフィナーレなどは普通なら、エンジン全開、ただ勢いで駆け抜けるだけの表現になりがちだが、今日は違う。丁寧に丁寧に音を鳴らしながら、自然な形でフィナーレを迎える。音楽が体の中に自然な形で染み込んでくる感覚だ。もう涙腺が緩んでしかたなかった。

          朗々と音が鳴り響く圧巻の演奏。演奏会でこんな体験をしたのは久しぶりだ! そしてしばらくこんな体験はできないだろう...
          円熟に達した、マエストロ飯守とシティフィルの大いなる成果、そして彼らにしかできない至極のもの。
          それは、終演後、20分余りは続いたであろう「ブラーボ」の嵐が何よりの証左だ。

          このチクルスは現代のベートヴェン演奏の一つの極みに達する可能性を秘めている。


          〈データ〉
          東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第239回定期演奏会
          東京シティ・フィル創立35周年記念
          ベートーヴェン交響曲全曲シリーズ 第1回
          2010.5.31(月) 19:00
          東京オペラシティコンサートホール

          歌劇「フィデリオ」序曲
          交響曲第4番
          交響曲第7番

          指揮:飯守泰次郎

          【料金】 B席 4,000円

          | オーケストラ2010 | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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