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タグふれんず

トノの音楽そぞろある記

歌と音楽に関するコンテンツです
メシアン@NHKホール
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    曲名だけは聞き知っているが、曲そのものは聞いたことがない大曲は結構あるもの。今日の「トゥランガリラ」もその一曲だ。
    日本ではかなり演奏されているようだが、いままで聴こうとはしなかった。が、なぜか今回は聴きたくなった。

    沼野さんによるライナーノーツによれば、メシアンの、愛と死をめぐる三部作の一角をなす作品だそうな。そして三部作のテーマはトリスタン伝説に示されている、究極の愛の形だそうな。また、初演はバーンスタイン。知らなかった。。。まったくの初心者ですな。

    楽器は大編成。太鼓やシンバル等の打楽器系が、「私が主役よ!」と言わんばかりに舞台上を埋め尽くす。その中でも、ひときは目立つのは、自分はこの曲によってしか使うことは知らない、オンド・マルトノなる電子楽器。初めて見た。鍵盤にスピーカーみたいな付属品がついている。これでどんな音を出そうというのか、興味深々。

    曲が始まった。初演から60年を超えれば、もはや現代の古典。とっつきにくさは感じられず時間の経つのも早い。打楽器から繰り出される多様な音が、われわれの持っている感性を刺激するようでスリリングですらある。
    途中、「ウワン〜ワンワン」と薄い金属板をしならせた時に出る音が聞こえたが、あれがオンド・マルトノの音なのか?原田さんの指使いと一致するので間違いないと思うが。。。面白い音だ。でも聴きなれないせいか、オンド・マルトノが曲の中でどの程度活躍しているのかわからなかった。あくまで、ピアノが曲を牽引しているように聞こえたが。
    自分なりにこの曲にタイトルを付けると、「ピアノとオンド・マルトノのための協奏交響曲」かな?

    指揮のプレビン。数日前と変わって、この曲を得意としている様が演奏にもそのまま出ていた。実に力を抜いた的確な指示で、この曲の魅力を十二分に引き出してくれた。そのあたりはジャズの心得が大きいのかもしれない。
    印象に残った曲は、第五曲「星の血の叫び」。熱い熱いオケの響きを堪能した。
    次に聴く時は、曲への理解が更に深まるだろう。さて、次はいつ、だれの指揮だろうか。楽しみだ。


    〈データ〉 

    NHK交響楽団 第1710回 定期演奏会 Cプログラム
    2011.10.21(金) 19:00
    NHKホール


    メシアン:トゥランガリラ交響曲

    指揮:アンドレ・プレヴィン
    ピアノ:児玉 桃
    オンド・マルトノ:原田 節

    【料金】 自由席 1,500円

    | オーケストラ2011 | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
    飯守×ベートーヴェン4@オペラシティ
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       あれから4か月。3月に予定されていたシリーズ最終回が震災の影響で延期され、今日の演奏会になった。どういう演奏になるのか。。。

      まずコリオラン序曲。
      響きは悪くないが指揮者もオケも安全運転。手探りの状態だ。シリーズ全4回のサイクルが変わったせいか、一連のリズム感を思い出して演奏している感じだ。
      続く2番。
      この曲は不思議な曲だ。魅力があるのかないのか???演奏する側も曲の真価を表現するのは難しいのではないかと思わせる曲だ。
      ここでの演奏、部分的に聴けば魅力的な箇所もあったが、いまひとつ躍動感、律動感が足りないか?極端に言えば楽章間が細切れに聞こえるようで曲としての一体感がもっとほしいところ。

      そして5番。
      第一楽章はややゆったりめのテンポ。シリーズの特長である分厚い響きが戻ってきた。朗々たる響きだが音が澄みきっているため決して重くはならない。確信に満ちたものだ。
      続く第二楽章。木管、特にオーボエとフルートのなんと美しいことか。。。
      第三楽章に入りホルンの後にくるピチカート。内なるエネルギーが徐々に溜まるかのようだ。緊張感が否が応でも高まる。

      マエストロの指揮もいつもの自由奔放、わが意を得たり!の指揮ぶりだ!全身を使い、まさに音楽の核心に迫ろうとする自分との戦いのようだ!見ているだけでもハラハラ、ドキドキがたまらない。。。

      ついに切れ目なく第四楽章に突入し、勝利にひた走る。。。

      ああ、なんという演奏だ!「ブラーボ!」の嵐、鳴り止まぬ拍手。。。マエストロは何回舞台にt呼び戻されたかわからない。
      日本における5番の演奏は今日の演奏でひとつの極みに達したことは間違いない。もはや今後5番を生で聞くことに堪えられるかどいうか自信がないくらいの壮絶な、かつさわやかな演奏。

      気がついてみると、なかば放心状態の自分がいた。


      〈データ〉
      東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第247回 定期演奏会
        東京シティ・フィル創立35周年記念 ベートーヴェン交響曲シリーズ最終回
      2011.7.13(水) 19:00
      東京オペラシティ コンサートホール

      「コリオラン」序曲
      交響曲第2番
      交響曲第5番

      指揮:飯守 泰次郎

      【料金】 B席 4,000円

      | オーケストラ2011 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
      チャイコフスキーシリーズ@オペラシティ
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         なんていう指揮者なんでしょう。。。マエストロ飯守とは。。。
        演奏前にプレトークで曲の輪郭を自らのピアノ演奏で語ったと思うと、演奏では端正かつ繊細、そして爆発的推進力を持った音楽を聞かせる。。。
        この日の演奏、2月の覇気のない演奏への批判?を一蹴する、とてつもない演奏だった。

        今日は3番と4番。

        3番は4〜6番に比べれば演奏される機会は少ない(トノも生では初めて聞くような気がする)し、地味な曲かもしれない。しかし演奏は圧巻だ。
        冒頭の序奏は否が応でも緊張感が漂う。しかし続くアレグロでは一機に開放され心地よい音楽が流れる。まさにチャイコ節だ。第二楽章や第三楽章の木管のソロも美しい。そしてフィナーレの第五楽章へ。だれかに説得されているような語り口がじわじわと続き、たっぷりとした雄大な響きに。
        全曲に渡って緊張感をもった音楽が流れている。「音楽してる」というのはこういうことを言うのだろう。

        4番は冒頭の運命的なホルン、続く心の揺れを感じさせる響きが情感たっぷりに奏でられる。続く第二楽章のオーボエソロは絶品だ。曲が求めるイメージどおりの音色がすべての演出を排して切々と語られる。続く合奏と会い混じると切なさ・やりきれなさに涙が溢れた。。。フイナーレの第四楽章はそれまでの迷いが吹っ切れたかのように全ての魂が開放される。これでもか、これでもかという暴走直前の状態、精神崩壊寸前の状態が緊張感を更に高める。

        演奏終了後の鳴り止まない拍手と「ブラーボ!」の嵐が今日のとてつもない演奏を物語る。
        そんな演奏が出来たのも、楽団員の類いまれな集中力と自発性、そしてその自発性から生み出された音の一つ一つを自在にコントロールして曲の大きなうねりに仕上げたマエストロの懐の深さの賜物だ。
        今後聞くチャイコフスキーは今日の演奏(たぶん、今回のシリーズになるであろう。。。)が基準となる。しかし、今日の演奏を上回る演奏をすることは容易ではないだろう。

        冷静に考えてみた。
        マエストロはワーグナー演奏の重鎮と言われる。確かに一面では正しいがそれだけが一人歩きしていないか?
        どんな曲でも作曲者の意図を的確に理解し、それを音として具現化していくことに秀でた指揮者が果たして何人いるか?バトンテクニックやきれいな演奏だけではなく、心で指揮する指揮者が何人いるか?

        飯守泰次郎という指揮者と同時代に生きていることに感謝。。。


        〈データ〉
        東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第249回定期演奏会
        チャイコフスキー交響曲全曲シリーズ 第1回
        2011.6.7(火) 19:00
        東京オペラシティ コンサートホール

        交響曲第3番
        交響曲第4番

        指揮:飯守 泰次郎

        【料金】 C席 3,000円
        | オーケストラ2011 | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
        シティ・フィル@東京芸術
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          都民芸術フェスティバル参加公演で、マエストロ飯守がベートーヴェンを振る!ので行ってきた。

          会場入り口に、「マエストロ、左手負傷のため、右手だけで演奏します」との告知。
          うぅーん、風の便りで負傷したとのことは聞いていたが、あの縦横無尽の左手が使えないとなると、かなり演奏に影響が...との不安。

          マエストロ入場したが、こころなしかいつものオーラがない。

          一曲目は得意のワーグナー。
          音が鳴ったが、会場全体に広がる煌びやかさがない。そして金管もなんか不安定だ。
          「ああ、なんだこれは...」

          続くピアノ協奏曲第5番は小山さんの鮮やかな演奏で会場も盛り上がった。

          後半は少しは回復するだろうかとの期待を持ちつつ、ベートヴェンの交響曲7番を聴いた。
          しかし...やはり音が鳴ってないしつぶれている感じだ。金管も調子回復せず、パート間のバランスもよくない。

          プロでも毎回毎回100%、120%の力を出し切れるものではないとは思う。
          今日は残念ながら、力が出し切れてない演奏だ。いつものマエストロやシティ・フィルとは明らかに違う。小山さんや曲に救われた演奏会だ。

          でも、初めてオーケストラを聴く方もいるであろう、こういう機会には大事にしたいものだ。
          今日の演奏で、その人の、指揮者やオケへの評価が決まってしまうかもしれないからだ。

          アンコールの小品が一番よかったのは皮肉か?

          二度とこんな演奏会は聴きたくない!!!


          〈データ〉
          2011 都民芸術フェスティバル参加公演 オーケストラシリーズ
          東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
          2011.2.10(木) 19:00
          東京芸術劇場

          ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
          ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
          ベートーヴェン:交響曲第7番

          ピアノ:小山 実稚恵
          指揮:飯守 泰次郎

          【料金】 B席 2,800円

          | オーケストラ2011 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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