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タグふれんず

トノの音楽そぞろある記

歌と音楽に関するコンテンツです
パルジファル@東京文化
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    初めて聴いた、パルジファル。CDでも生でも。。。
    今回聴こうと思ったのは、なんといってもマエストロ飯守が振るからだ。
    6月には「オランダ人」をご一緒させていただいて、マエストロのワーグナーへの造詣の深さ(もちろんワーグナーだけではないが...)を身を持って感じたことも大きい。

    作品のあらすじを前もって読んでおいたぐらいしか、作品への知識がないまま、休憩入れると5時間を越えようかという演奏を聴くことに対して、「最後まで集中して聴けるかな。。。」との懸念はあった。
    しかし、演奏終了後、そんな懸念は杞憂に終わった。

    なんという深遠な、なんという静寂な、なんという敬虔な世界。
    誰もが心の奥底に持っている犠牲的精神、他者への愛という根源的な心の世界を揺さぶり続ける。そのためか、「次はどんな音楽が奏でられるのか」という期待感の連続。

    指先の神経を研ぎ澄ますような、ささやく小鳥のさえずりに耳をそばだてるような、繊細な感覚。
    一音一音、一小節一小節が大切に奏でられ、確かで豊かな音となっていく広がり。
    これこそワーグナーが意図した音の響きであろう。「舞台神聖祝典劇」と名を冠した思いも余すところなく伝わってくる。

    マエスロト飯守と読響のコンビはそんな類まれな演奏をやってのけた。出だしこそ慎重に歩き出した感があったが、第一幕の中盤以降は完全に音楽を自らのものにしていた。音の粘り、響きの豊かさ、音のバランスどれをとっても言うことはない。聴いている方もいっしょに呼吸している感だ。

    ソリストも粒ぞろい。いずれの配役もピタリ!全員のレベルが高い位置で揃っているのもいい。しかしあえて一人賞賛するなら、やはり黒田さんだろうか。力強さと美しさを持ち合わせたその声の魅力は尽きない。
    第一幕を中心として展開される合唱も出色。あたかも大聖堂で歌われているかのような響きだ。

    改めて今回の公演を振り返ってみても。。。
    出演者全員をワーグナーの世界に導き、最高の舞台を提供できたのは、作品の核心を十二分に熟知し、熟達したキャリアと人間的な豊かさの絶妙なバランスを併せ持つマエストロ飯守だからこそ達せられたの感。
    併せてワーグナーという作曲家の途轍もない大きさを思い知った。
    聴き終った後に来る癒された心模様、思わず自らの顔が微笑んでいる幸福感。こんな気持ちにさせる音楽もそう多くはない。


    〈データ〉

    ≪二期会創立60周年記念公演≫≪読響創立50周年記念事業≫
    東京二期会オペラ劇場
    バルセロナ・リセウ大劇場とチューリッヒ歌劇場との共同制作
    2012.9.13(木) 17:00
    東京文化会館
    ワーグナー/「パルジファル」(全3幕)

    指揮:飯守泰次郎
    演出:クラウス・グート

    アムフォルタス:黒田 博
    ティトゥレル:小田川哲也
    グルネマンツ:小鉄和広
    パルジファル:福井 敬
    クリングゾル:泉 良平
    クンドリ:橋爪ゆか ほか
     
    合唱:二期会合唱団
    管弦楽:読売日本交響楽団

    【料金】 C席 10,000円
    | オペラ2012 | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
    カヴァレリア&パリアッチ@東京文化
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      池田さん、澤村さん、上江センセが出演するので行ってきた。

      まず、カヴァレリア。
      正直、前半はオケも出演者も乗り切れていない感じ。淡々と劇が進行していくのみで、何か訴求力が足りなかった感は否めない。しかし次第に音楽してきた。。。
      印象に残ったのは、サントゥッツァを演じた清水華澄さん。存在感がある、圧倒的な声量は申し分なく、会場の隅々まで響き渡るもの。欲を言えば、サントゥッツァの複雑な心理を描き出せれば、より劇的な効果を生んだ思う。それにしても、間奏曲はいつ聴いても泣けるなあ。。。
      最後の場面。仲間が見守る中、テーブル上でトゥリッドゥとアルフィオがで決闘。キャスター付きテーブルが1/4回転し正面でストップ。その時敗れたトゥリッドゥが仰向けで息絶える。。。との演出。
      個人的には、敢えて決闘の場面を見せることなく、リーラの叫び声一つのほうがはるかに想像力をかき立てて、スリリングだと思うが。

      次はパリアッチ。
      案内役のトニオは結構大事な役だと思うが、上江センセの進行は秀逸。ただし、言葉が明瞭に聞こえなかったのは残念。声量不足ということはないだろうが、原因は何だろうか?
      印象に残ったのは、ネッダを演じた高橋絵理さん。今回のパリアッチが二期会オペラデビューとのことだが、「ここならこういう音がほしいよな」という時、伸びやかで瞬発力のある高音が聴けたのはうれしい!またペッペを演じた与儀巧さんの軽やかな声もステキだった。

      蛇足ながら、両作品とも、イスを多用していたが、意味するところは?演出の田尾下さんはプログラムのインタビューで、両作品に共通させたい要素として「世間の目」を挙げているが、それと関係あるのだろうか。

      今回の公演、一定の水準においては満足できたが、もう一段、二段上を目指せるのではないかと感じた。
      ストーリー的には、現代にも容易に置き換えできるものであるだけに、もっと作品への深い共感やアリア一つひとつの歌いこみがほしいところ。
      今後の二期会にさらなる飛躍を期待!


      〈データ〉

      二期会創立60周年記念公演
      カヴァレリア・ルスティカーナ / パリアッチ
      2012.7.14(土) 14:00
      東京文化会館

      カヴァレリア・ルスティカーナ
      サントゥッツァ:清水 華澄
      トゥリッドゥ:大澤 一彰
      ルチア:池田 香織
      アルフィオ:松本 進
      ローラ:澤村 翔子

      パリアッチ
      カニオ:片寄 純也
      ネッダ:高橋 絵理
      トニオ:上江 隼人
      ペッペ:与儀 巧
      シルヴィオ:与那城 敬

      指揮:パオロ・カリニャーニ
      合唱:二期会合唱団、NHK東京児童合唱団
      管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

      【料金】 C席 8,000円

      | オペラ2012 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
      カルメン@オペラ喫茶
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        本番前日だったが、大音さんが渡伊前出演する、最後(実際には最後ではないが...)の日本での演奏会かも?だったので、戸田公園まで行ってきた。

        場所はマンションの地階。40人も席に着いたらいっぱいの一室。主催者の趣旨は、地域の喫茶店や小劇場でオペラや音楽劇、演奏朗読会を公演することで、芸術の周りに人が楽しく集まり、歌声が響き、語らいが聴こえてくる町を広げようとしているとのこと。すばらしい!

        今回は「カルメン」のハイライトシーンをピアノ伴奏で2時間繰り広げるもの。もちろん原語で。

        まず小さな会場のため、ソリストの声がビシバシ響いてくるのは新鮮な感動!やはり訓練された人の声ってスゴイ!
        また舞台と呼べる空間はないぐらい狭いが、出演者が目いっぱい演技ウタっている姿に感動。

        出演者では大音さんの可憐なミカエラももちろんだが、小泉さんのカルメンは圧巻!
        見事に、鼻っ柱の強く自由奔放なカルメンを演じ切っていた。今秋には渡欧するそうだが、大音さんともども今後の成長が楽しみ!


        〈データ〉

        オペラ喫茶 「カルメン」
        2012年7月7日(土) 18:00
        オペラ喫茶1号館

        カルメン:小泉 詠子
        ドン・ホセ:冨田 裕貴
        ミカエラ:大音 絵莉
        エスカミーリョ: 別府 真也
        ダンカイロ:黒田 正雄
        レメンダード:佐藤 慈雨
        フラスキータ:楠野 麻衣     
        メルセデス:植松 美帆    
        ピアノ:三浦 愛子

        【料金】 3,000円 (お茶・お菓子付)

        | オペラ2012 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ナブッコ@東京文化
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          上江センセが出演する!それも二期会60周年記念公演のオペラに!その初日を聴いた。
          確か会場間もない新国立に聴きに行った時の演目がナブッコ。そしてDVDで若き日のムーティ指揮の爆発的な序曲を聴いて「カッコイイ!」と思ったのもナブッコ。意外と?個人的には思い入れがある曲。

          さて、タイトルロールを歌う上江センセ。その第一声はというと...うーん...こころなしか正直物足りなかったなあ(センセごめんなさい)
          まずは、聴衆にドカーンと一発かまして、「われ、ここにあり!」と圧倒してほしかった。
          もちろんオペラは声量だけなんて言わない。しかし、大概の聴衆は非日常を求めて劇場に足を運んでくる。声量を求められる場面なら、当然内なる欲求がある。それに応えてほしかった。
          後半はやや持ち直したものの、その後また戻ってしまい、最後まで調子は出なかったように聴こえた。ただし演技は申し分ない。
          一方で終始安定していたのが、ザッカーリア役のジョン・ハオさん。ピーンと通ったバスの声が朗々と会場に響き渡った。

          しかし、この日の最高殊勲選手?は合唱団だ!
          透きとおった声がひとつになり、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」
          なにが凄いって、指揮者の指先の動きが止まるまで弱音が途切れることなく続いていた...凄い集中力。見ているだけで緊張し身震いした。
          万雷の拍手鳴りやまず、再度もう一度歌った。日本のオペラ公演で合唱がアンコールしたのってあるんだろうか?
          自分も初めてだし、二度とこんな凄いオペラの合唱は聴けないだろう。

          指揮は弱冠24歳のバッティストーニ。センス抜群だ!
          決して有名なアリアがあるわけではない、比較的地味な作品だと思うが、序曲も締まり、全曲弛緩することなく、オペラを完成させた。オケを統率する力は並々ならぬ才能。今後が大いに楽しみだ。


          〈データ〉

          東京二期会オペラ劇場 ナブッコ
          2012.2.17(金) 18:30
          東京文化会館

          指揮:アンドレア・バッティストーニ
          ナブッコ:上江 隼人
          イズマエーレ:松村 英行
          ザッカーリア:ジョン・ハオ
          アビガイッレ:板波 利加
          フェネーナ:中島 郁子
          アンア:江口 順子
          アブダッロ:塚田 裕之
          ベルの司祭長:境 信博
          合唱:二期会合唱団
          管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

          【料金】 C席 8,000円

          | オペラ2012 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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