ブルックナー5番@オペラシテイ
- 2013.04.19 Friday
- 23:34
「マエストロがブルックナーを振る」と言えば、是が非でも行きたいもの。オペラシティへ出かけてきた。
結論から言えば、今日の演奏、悪くもないがそれほどよくもない。マエストロにしては珍しくいやに力が入り過ぎている感じ。。。力ずくでねじ伏せようという雰囲気が漂っていた。
そんなわけで、オケの音量も出ている割には会場全体に響いていない。音が直線的に観客に飛んでくる。いい意味での「ふわり感」がない。ベートーヴェンシリーズの、あの圧倒的な響きと比べても意味のないことだが...
収穫といえば、ティンパニが完璧だったこと。ブルックナー演奏に求められる理想的な音質、音のバランス、絶妙の間の取り方。めったに聴けるものではない。
また、前半の菊池洋子さんが奏でた、モーツァルトの21番。終始、繊細さと気品の良さを失わない名演奏だったが、特に有名な第二楽章のアンダンテはまさに神様からの贈り物のような美しさだ。
〈データ〉
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第268回定期演奏会
2013.4.19(金) 19:00〜
オペラシティ コンサートホール
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番
ブルックナー:交響曲第5番
指揮:飯守泰次郎
【料金】 B席 4,000円