第九@サントリホール

  • 2018.12.25 Tuesday
  • 23:05

音友の行きつけの店の常連さんが合唱団員で出演するという縁で、第九に行ってきた。

 

合唱団は武蔵野合唱団。「エリヤ」での名演が記憶に新しいが、今日も絶好調。

総勢は160人程度で、男女比は1:2。圧倒的に女声が多いが、人数の差を感じさせないくらい、男声の声の厚みと豊かな響きが印象的。

席が前から三列目でソリストの歌唱は全くと言っていいほど見えなかったが、全体のバランスは抜群。

指揮のコバケン。感動しすぎたのか、終焉後のカーテンコールにオケもパート毎、合唱もパート毎に立たせて賛辞を送っていたが、少々くどいと感じたのは私だけではあるまい。しかし、年末のお祭りなので許せる範囲内か...

 

 

〈データ〉

 

日本フィルハーモニー交響楽団 「第9交響曲」特別演奏会

2018.12.25(火) 19:00

サントリーホール

 

J.S.バッハ:前奏曲ト長調 BWV568

J.S.バッハ:新年のコラール7「神の恵みを共にたたえん」BWV613

J.S.バッハ:トッカータとフーガニ短調 BWV565

 

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op.125 《合唱》

 

指揮:小林研一郎

 

パイプオルガン:石丸由香

ソプラノ:市原 愛

アルト:山下牧子

テノール:錦織 健

バリトン:青山 貴

 

合唱:武蔵野合唱団

 

【料金】 A席 7,500円

イタリアオペラ 名曲コンサート@よみうり大手町ホール

  • 2018.11.25 Sunday
  • 21:47

「第54回日伊声楽コンコルソ入賞者披露」と銘打ったコンサート。入賞した砂田さんが出演するので行ってきた。

場所は大手町の読売新聞東京本社内にある「よみうり大手町ホール」。小ホールもあるようだが、大?中?ホールで開催。真新しいホールは落ち着いた雰囲気で、ミニコンサートにはぴったりの広さ。多目的ホールのようで、各席には背もたれ後ろにミニテーブルが収納されている。

 

コンサートは2部構成。第1部がコンコルソ入賞者3人のソロと賛助出演者とのデュエット、第2部がベテラン二人のソロとデュエット。

入賞者はたぶん得意とする曲の選曲だろうが、3人の個性がはっきりしたもの。

先陣を切った竹下さん、相当緊張しただろうが、長丁場の”狂乱の場”を歌い上げたのは見事。欲を言えば、もう少し顔の表情があってもよかった。

二番手の砂田さん、声質はコロラトゥーラだが、芯がしっかりした声質は相変わらずいい。歌う時の表情も豊か。

三番手のコンソルソ1位の土屋さん、3人の中では最もキャリアを積んでいるようで、歌い方にも自信が溢れているさまが見て取れる。奔放豪快といった印象。

 

第2部に登場の村上さんと佐藤さん。お二人ともベテランの域だが、村上さんの伸びのある声には圧倒された。佐藤さんのベテランらしいしっとりした歌唱も印象的。

 

毎回このコンサートはこのような構成なのかもしれないが、ベテランもいいがコンコルソ入賞者の声をもっと聴きたい気がしたのは自分だけだろうか。それとも企画的に集客が気になるのだろうか...

 

 

〈データ〉

 

第54回日伊声楽コンコルソ入賞者披露

イタリアオペラ 名曲コンサート

2018.11.25(日) 14:00

よみうり大手町ホール

 

第1部

ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」より、”彼の優しい声が”(狂乱の場)(竹下みず穂)

ベッリーニ:「夢遊病の女」より、”慕わしい皆さん〜気も晴れ晴れと”(砂田愛梨)

ヴェルディ:「マクベス」より、”勝利の日に〜来たれ!急いで”(土屋優子)

ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」より、”これぞ不実の証拠”(竹下みず穂、千葉裕一)

ヴェルディ:「リゴレット」より、”お話し、だれもいない”(砂田愛梨、千葉裕一)

ヴェルディ:「イル・トロヴァトーレ」より、”よいか?夜が明けたら息子の首をはねろ”(土屋優子、千葉裕一)

 

第2部

チレア:「アルルの女」より、”フェデリーコの嘆き”(村上敏明)

ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」より、”まるで美しい魔法みたい”(佐藤美枝子)

プッチーニ:「ラ・ボエーム」より、”冷たい手を”(村上敏明)

ヴェルディ:「椿姫」より、”不思議だわ、あぁ、そは彼の人か〜花から花へ”(佐藤美枝子)

ヴェルディ:「椿姫:より、”パリを離れて”(佐藤美枝子、村上敏明)

ヴェルディ:「リゴレット」より、愛こそ心の太陽”(佐藤美枝子、村上敏明)

 

アンコール

ヴェルディ:「ナブッコ」より、”行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って”(出演者全員)

 

ピアノ:河原忠之

ナビゲーター:南條年章

 

【料金】 全指定席 5,000円

イワン雷帝@サントリーホール

  • 2018.11.13 Tuesday
  • 22:50

演奏会開催を知ったとき、「おおー!」というのが最初の感想。そうそう演奏される曲でないので来日するサンクトペテルブルク・フィルが演るというのだからビックリした。

トゥガン・ソヒエフがN響を振ったのがちょうど2年前。あの時は少々物足りなかったが今回はどうであろう...

 

オケは古典配置(対向配置)。合唱は総勢120人ほどで男女比はほぼ同じだが、やや女声が多い。語りはロシア語である。

結論を言えば、今回も個人的には物足りなかった感は否めない。指揮者の解釈や指示がどれほどあったかは定かでなく、「これも解釈」と言ってしまえばそれまでだが...

 

まず全体的にテンポ感が想定より緩い。そのため、緩急の差がそれほど明確でないため、音楽に勢いが足りなかった。

 

そのためか合唱も勢いがない。音大生なので音程はいいと思うが、どの曲も柔らかすぎた。ハーモニーを重視するのはいいが、どのの曲も平板にしか聴こえなかったのは自分だけだろうか?

たとえば、冒頭の序曲は”黒き雨雲が沸き上がり”であり先制パンチぐらいの押し出しを期待したが、それはなかった。綺麗に聞こえたが面白みがない。それは第8曲の”白鳥”もであり、もっともっと音の飛び跳ね感がほしところだった。

この曲はもっとドラマチックで起伏が激しい曲であり、それを表現してこそこの音楽の持つ面白みが伝わると思うのだが...

オケも同様であり、第10曲のタタールの軍勢が押し寄せる場面や第12曲の戦場となったカザンの野営地の場面などはオケ単独であり如何様にも表現できるし、ある意味オケの爆発力を期待したが、思ったほどではなかった。

 

また、今回アルトをカットしたのはなぜなのだろう?指揮者が不要と考えたのか?予算上のことか?そう長い曲でもないため、余計不思議な気がする。第3曲の”大海原”や第15曲の”ビーバーの歌などをオケ単独や合唱で代替えするなどは、曲の持つ魅力や厚みをそいでしまった気がしてならない。

また、今回語りはロシア語であるが日本語字幕も付いているので、物語の進行はわかる。しかし、以前にも書いたが、この曲は「合唱、オーケストラ付きのひとり芝居」と感じるほど語りの役割が大きいことを考えれば、字幕では聴く者の感情移入ができない。ワクワクドキドキ感が伝わってこないのだ。今回は仕方ないものの、やはり日本で上演する場合は、役者による日本語語りが最適だ。

 

そもそも、当初指揮はテルミカーノフの予定だったが健康上の理由にキャンセルとなり、アレクセーエフとなったもの。テルミカーノフは気合十分で準備していたらしいので、彼だったどんな仕上がりだったろうと考えると残念至極。

さてさて、自分にとって?極上と思える演奏に出会える日は来るのだろうか???

 

 

〈データ〉

 

 

サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

2018.11.13(火) 19:00

サントリーホール

 

プロコフィエフ:オラトリオ「イワン雷帝」(日本語字幕付き)

 

指揮:ニコライ・アレクセーエフ

語り:ニコライ・ブロフ

バリトン:浅井隆仁

合唱:東京音楽大学合唱団

 

 

【料金】 B席 12,000円

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