「パウロ」を聞く@奏楽堂

  • 2008.11.21 Friday
  • 22:34
前日、「明日は休むから、上野でもぷらーっと...」とネットで情報収集していたら、偶然見つけた演奏会。「なに?明日、奏楽堂で芸大がパウロ???ぬぬぬ 聞き逃すまじ!」

東京文化のプレイガイドに行くと、「お取り扱い分は売り切れました」...
エージェントに問い合わせると。「5時半から当日券販売します」。
早めに行ってみようと、5時ごろ行くと、すでに10人程度おばちゃんの列が...どうやら自由席なので、入場待ちをしているらしい。そしたら、また、10人程度のおばちゃんが「行ってきました〜」と帰ってきた。どこへ???寒いから、交代で室内で休んでいるらしい...おばちゃんの連帯感パワー恐るべし

さて、肝心の演奏。

自分は、「エリア」に比べて「パウロ」は劇性が劣ると思い込んでいたが、とんでもないことがわかった。確かに、音のうねりは「エリア」に譲るとしても、合唱の訴求力は十分。ライナーノーツにも、シューマンは「同時代の若い作曲家たちのとって新しいオラトリオのあるべき姿を見せてくれた」と賞賛したとある。

さて、オラトリオは合唱の出来が演奏を左右する。
そこはさすが、演奏家の卵、芸大生。約150人の合唱団は、冒頭の曲から、全快!
指揮の切れも心地いいが、パートのバランスも良く、至福の時。
この曲、随所にコラールがあるが、そこもきれいにまとめていた。ただ、もっとコラールの静寂感が出ていたらなあ〜

これは、注文。確かにうまいのだが、ほとんどの学生があまり指揮者を見ていなかった。楽譜に釘づけ...ただ、ソプラノのただ1人は、終始食い入るように指揮者を見続け、表情豊かに歌っていた。その姿勢がすばらしい!今後彼女は伸びます!間違いなく!

ソリストはソプラノの朴さんとテナーの吉原さんがよかった。
朴さんは安定感、深みのある歌唱で、終始曲をリード。吉原さんは線は細いけど、きれいな立ち姿で存在感ある歌いっぷり!

また、こんな充実した演奏会、聞きたいです〜


〈データ〉
藝大定期 第331回演奏会 藝大フィルハーモニア・合唱定期
メンデルスゾーン「パウロ」
2008.11.21(金) 18:30
東京藝術大学奏楽堂

指揮:湯浅 卓雄
合唱指揮:栗山 文昭
ソプラノ:朴 瑛美
メゾソプラノ:布施奈緒子
テノール:吉原教夫
ピアノ:門間信樹



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