のだめコンサート@西新井

  • 2009.11.29 Sunday
  • 23:23
のだめのコンサートに市原愛チャンが出演する!というので、西新井まで行ってきた。

歌う曲は3曲。
ヨハン・シュトラウス「こうもり」から:アデーレのクプレ「横顔が似ているのね?」
ハイドン「天地創造」から:第15曲、第16曲
ドリーブ:カディスの娘たち

こうもりのクプレや天地創造のアリアは愛チャンの瑞々しい声がぴったりの曲。
表情が豊かなので、より華やかに聞こえる。

彼女の別な面を見たのは、カディスの娘たち。
カルメンを思わせる曲の中から漂う、町中の女の息づかいが聞こえてきそうな雰囲気。
女が持つ、ある意味でのしたたかさがうかがい知れる曲を全身で表現していた。
今日の彼女の衣装が上は黒、下は真っ赤なドレスを考えると、この曲を歌うための衣装に思えた。
自分の中で、愛チャンの別の魅力を発見した気分。

相変わらず歌いっぷりがいい!
何よりソプラノに必須の華やかさがあるのは最大の威力かも。

他、東フィル副首席のトランペット奏者 長谷川智之さんのハイドン「トランペット協奏曲」も絶品


〈データ〉
のだめシンフォニックコンサート
2009.11.29(日) 15:00
西新井文化ホール

指揮:茂木 大輔
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団



天地創造@奏楽堂

  • 2009.11.23 Monday
  • 23:12
 ハイドンイヤーの今年、例年よりは多い演奏がされたであろう「天地創造」
年1回の藝大フィルハーモニア・合唱定期でも取り上げるというので行って来た。

まず合唱。やはりうまい!
言葉に切れがある。がんばらずに余裕でウタってもffが響いてくる。
音楽家の卵約180人が歌うのだから当然かもしれないが、今年聞いたプロの合唱団よりははるかに呼吸するタイミングにまとまりがある。
これも同じ釜のメシを食べているからだろうか。

ソリストは5人。
一般的にはソプラノ、テノール、バス(バリトン)の3人で歌いきってしまう演奏会がほとんどだが、今日は成果発表の場?でもあり、エヴァとアダムは別のソプラノ、バス(バリトン)が歌った。

注目は、ガブリエルを歌ったソプラノの谷垣千沙さん。
伸びのある、輝かしい響きはすばらしい!声質が、いま個人的に注目している市原愛チャンに近いのもいい。ソプラノらしい華もある。Nr16のアリアは最高でした!

ウリエルを歌ったテノールの吉原教夫さんもいい。
素直な、晴れやかな声質が会場に響き渡った。これはことばの切れや発音がイチバンよかったこともあると思う。
また、立ち姿がダントツにかっこいい!これはプロを目指すなら当然求められることでしょう。

Nr31以降のエヴァとアダムの二重唱は朴瑛実さんと加耒徹さん。透き通った声で演奏自体はよかったが、もう少し“愛をささやき合う雰囲気”があったらなあ〜という感じでした。


〈データ〉
藝大定期第336回
藝大フィルハーモニア・合唱定期演奏会
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
2009.11.23(月) 17:00
東京藝術大学奏楽堂

指揮:マルク・アンドレーエ
ソプラノ(ガブリエル):谷垣 千沙
テノール(ウリエル):吉原 教夫
バス(ラファエル):中川 郁太郎
ソプラノ(エヴァ):朴 瑛実
バリトン(アダム):加耒 徹
管弦楽:藝大フィルハーモニア
合唱:東京藝術大学音楽学部声楽科学生

マーラー8番@サントリーホール

  • 2009.11.18 Wednesday
  • 23:45
 ひと昔前だったら10年に1回?程度の演奏頻度だった、マーラーの8番。それだけありがたかったような気がするが...
しかし最近は頻繁というほどでもないが、以前に比べればはるかに演奏頻度は増えた。
こうした動きをどう解釈するかは別にして、久しぶりに聞いてきた。

結論を先に書けば、残念ながら満足感を得るには不十分な結果だった。
ショルティの演奏を聴きすぎた影響なのか?自分にはそのイメージしかない。

第一部。
この曲のメインテーマは第二部だろうが、第一部の整然さを保った、爆発的な音の洪水も魅力的だ。
それは地球を突き抜けて宇宙のかなたまで飛んでいこうかというぐらいの、音の広がりでもある。
冒頭のVeni, creator spiritus がそのカギを握っている。
しかし、この日の冒頭は、聞く者に響いてくるものではなかった。

合唱の人数は200人に迫ろうかというぐらいだが、その割りに声量が決定的に足りない。迫ってこない。何を訴えたいのか?また言葉も明瞭でない。なにか歌っているというぐらいしかわからない。
そんな感じで第一部は進行。フィナーレは合唱が完全にオケのffにかき消されて沈んでしまった。
これでは客席側に配置した金管群がただただむなしく鳴り響いているだけの印象。

第二部。
弦のピッツィカートなどを経て、Waldung,sie schwankt heran が始まった。ここは切れのあるppが求められるが、ここでの合唱は見事な響きとアンサンブルを聞かせてくれた。
ソロの後は天使たちの合唱。しかしここでは言葉の意味を体現していない演奏。躍動感が足りない。
以下は略。


演奏後の会場は大歓声に包まれていたので、自分が受けた印象との差はなんだろうと考えてしまった。
今日の演奏、自分の感想では、音の推進力や躍動感が足りない。そのため音楽がイキイキしていない。指揮者の解釈と言ってしまえばそれまでだが...

指揮のアルミンク。この前聞いたシュミットの「七つの封印」もそうだったが、なにか演奏が淡白な気がする。音楽が平板で、粘りっこさ、音をスコップで掘り起こすような食いつきが足りないと思うが。

ソリストは女性陣が健闘。男性ではジョン・ヴィラーズ がよかった。

〈データ〉
新日本フィルハーモニー交響楽団 
サントリーホール・シリーズ 第455回 定期演奏会
2009.11.18(水) 19:15
サントリーホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
ソプラノ:マヌエラ・ウール、宮平真希子、安井陽子
アルト:アレクサンドラ・ペーターザマー、清水華澄
テノール:ジョン・ヴィラーズ
バリトン:ユルゲン・リン
バス:ロベルト・ホルツァー
合唱:武蔵野音楽大学室内合唱団、栗友会合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊

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