愛チャンリサイタル@みなとみらい
- 2010.01.13 Wednesday
- 23:40
でも、行ってよかった!すばらしかった!!久しぶりに大満足の演奏会だった!!!
もう結論から先に言います!
彼女の実力を十二分に堪能しました。このまま順調に成長すれば、日本を代表するソプラノ間違いなし!
なにがすばらしいって、はずした曲は一曲もないし、一曲一曲にドラマがある、物語がある。
ほとんどがドイツ語の曲で、残念ながら曲名だけで歌詞の内容はわからないが、それでも内容が伝わってくる。伝えようという気持ちがからだ全体から伝わってくる。これは、非常に大事なことだと思う。
彼女自身もプログラムの最後に、次のように書いている。
「今回のリサイタルでは、初めて聞いて頂く曲であろうとも、自然に心に入ってくる、そして単純にメロディに感動して頂けるような選曲をしたつもりです。音楽には、人の心に訴えかけ、ぶつかってくる何かがあることが大切だと思います。」
なにか当たり前のことを書いているようだが、彼女の凄いところは有言実行。
それを実践して、聞く者を音楽の、歌の世界に引きずりこんでいる。見事!というしかない。
帰り道で考えた。オペラのアリアをそこそこ歌える人は数いれど、今日のようなプログラムで人を引き付ける歌唱のできる人はいかほどいるか?と。
印象に残った曲は、第1部冒頭の「歌の翼に」、第2部冒頭の「うぐひす」、「ジプシーの歌」より。特にメインプロといえる「ジプシーの歌」はエンジン全開!!!
アンコールは2曲。2曲目の「まちぼうけ」がまたドラマがあったなあ。
最後になってしまったが、伴奏の丸山さんもスゴイ!
そもそもうまいし、でしゃばらず、ウタとの息がピッタリ!完璧な伴奏でリサイタルを成功に導いた。
今度は是非愛ちゃんのオペラを聞きたい!
〈データ〉
市原 愛 ソプラノリサイタル
2010.1.13(水)
みなとみらいホール 小ホール
ピアノ:丸山 滋
<第1部>
メンデルスゾーン
:歌の翼に
:春の歌
:恋する女の手紙
:魔女の歌(もうひとつの5月の歌)
クララ・シューマン
:それはある日のこと
:私は冥い夢の中にいた
:はすの花
:風雨の中を彼はやって来た
グリーグ
:君を愛す
:秘密を守る夜うぐいす
:ある夢
<第2部>
早坂 文雄
:うぐひす
R・シュトラウス
:明日の朝
:花束を編みたかった
:あなたの歌が私の心に響くとき
ドボルジャーク「ジプシーの歌」より
:私の歌が鳴り響く、愛の賛歌
:ああ、聴けよ私のトライアングルを
:森はひっそりと静まりかえり
:わが母の教えたまいし歌
:弦の調子を合わせて
:大きくゆったりとした軽い亜麻の服を着て
:鷹の翼はタトラの峰高く
【指定席】 4,000円