ヴェルレク@NHKホール
- 2013.04.20 Saturday
- 23:08
今年はヴェルディ&ワーグナーの生誕200年。日本でも関連の演奏会が何回演奏されるのやら。。。(所属の合唱団もヴェルレクやります!)
そんな年の、あまたの演奏会のひとつである、N響のヴェルレクへ行ってきた。
言わずもがな、この曲の肝はソロも合唱も力強く繊細な、ヴェルディ色の声を出せるかどうかだ。
合唱は新国立劇場合唱団。150人はいるだろうか。人数的には申し分ない。
音楽が流れ始めた、Requiem...
指揮はセミョーン・ビシュコフ。Dies Iraeになっても決して気負わず、指揮ぶりもそれまでと変わることのない、冷静さ。最後までその堅実ぶりは続き、優秀な合唱とともに、全曲を飽きさせることなく一気呵成の演奏だった。
ただ気になったのがソリスト。
皆さん優秀で、部分的に聞けばもちろん凄さはあるものの、全曲を通じて、音楽を理解した上での一定水準の演奏かというと疑問符?の演奏だった。
4人とも腰のあたりの高さの譜面台に楽譜を置いての演奏。一見した感じ、きれいに見えるが、時々下を向いたまま歌うのはどうなの?声が飛んでこない!
ヴェルレクの難しさを思い知った感じだ。歌うのはなんとかできても、曲の持つ本質を表現するのは並大抵のことではない。それはプロでもアマでも。
そういえば、この曲の理想的な演奏ってあまり聴いたことがないかも。
〈データ〉
NHK交響楽団 第1752回 定期公演 Cプログラム
2013.4.20(土) 15:00〜
NHKホール
ソプラノ:マリナ・ポプラフスカヤ
メゾ・ソプラノ:アニタ・ラチヴェリシュヴィリ
テノール:ディミトリ・ピタス
バス:ユーリ・ヴォロビエフ
合唱:新国立劇場合唱団
指揮:セミョーン・ビシュコフ
【料金】 自由席 1,500円