フィンランディア@東京芸術

  • 2014.03.26 Wednesday
  • 23:30
今回は大変珍しい曲を演奏する機会に恵まれた。曲としては有名な「フィンランディア」の合唱入り版だ。
市販の音源では曲の途中で合唱が入り最後はオケで締めくくるが、今回の演奏は合唱で終わる編曲版。

合唱のメロディも歌詞も味わい深い。合唱が入ることでより曲が引き立つような気がする。

演奏時間僅か3分程度の合唱がどう会場に響き渡ったがわからないが、ほぼ満席に近い状態の中演奏を終え、拍手ととも「ブラ−ボ」「ヤ−」などの掛け声を頂いた時は、ささやかな感激を差し上げることができたのかな?と嬉しさが込み上げてきた。

これがあるから、ウタは辞められない!!!

〈データ〉

2014 都民芸術フェスティバル参加公演
オーケストラシリーズ No.45
2014.3.26(水) 19:00
東京芸術劇場コンサートホール

スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より ”モルダウ”
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲「トルコ風」
シベリウス:交響詩「フィンランディア」(合唱入り)
ラヴェル:ボレロ

ヴァイオリン:米本響子
合唱:東京シティ・フィル・コーア
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:矢崎 彦太郎

明日を担う音楽家@オペラシティ

  • 2014.03.13 Thursday
  • 23:56
「新進芸術家海外研修制度」。文化庁が昭和42年から始めた、若手芸術家を海外に派遣し研鑽の場を提供しようというもの。これまで派遣された芸術家は3千人を超えるという。よく演奏会のソリスト紹介欄に「文化庁の派遣で渡欧」とか載っている、あれである。
派遣された芸術家が帰国し、研修の成果を披露しようというのが今日の演奏会の趣旨。数日前に雑誌をパラパラ見ていて開催を知ったが、次代を担う若手の歌いっぷりを聴きに、風雨が強まる中、初台まで足を運んだ。

出演はソプラノ3、メゾ2、テノール2、バリトン3の計10名。各人ソロ1曲にデュエット1曲の計2曲を歌う、休憩を挟んで2時間の構成だ。曲はイタリア物を基本にドイツ物、フランス物もあり。
皆さん、当然得意な歌を披露しそれぞれが聴きごたえがあったが、中でも印象に残ったのは、ソプラノの佐藤さんとテノールの笛田さん。

曲目は、佐藤さんはプッチーニの”ある晴れた日に”、笛田さんはヴェルディの”ああ美しい人、見よ恐ろしい姿を”と、お二人ともイタリアオペラの王道で直球勝負の感。
佐藤さんは曲想の掴みと表現力、そして弱音の響きが素晴らしい。また笛田さんは日本人離れした高音の張りが魅力だ。登場したときに放つ、テノールとしての輝きも持ち合わせている。名曲であるがゆえに、フッレーニやパヴァロッティの残音がどうしても頭を掠めてしまったが、堂々たる歌いっぷりにさらに磨きをかけてほしいものである。

また、ロッシーニのアリアを3名の方が選んだが、改めてロッシーニの難しさを痛感した。彼の作品が持つ、1小節の中でさえ大きく振幅する”揺れ感”と作品を覆う”洒落っ気感”、表現するのは至難の業である。体感的にロッシーニの作品が日本で演奏される機会は多くないと感じているが、理由はそんなところにもあるのだろうか。

あくまで今日は通過点。それぞれの目標に向かって突き進んでほしい。

〈データ〉

明日を担う音楽家による特別演奏会
2014.3.13(木) 19:00
東京オペラシティ コンサートホール

・ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」より「ああ、涙誘う沈黙の家よ」___城 宏憲
・ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より「今の歌声は」__小泉 詠子
・ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より「私は町の何でも屋」__高橋 洋介
・ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より「辺りは沈黙に閉ざされ」__大西 ゆか
・シャンパルティエ:歌劇「ルイーズ」より「その日から」__嘉目真木子
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より「奥様、どうぞお先へ」__大西 由香/塩崎めぐみ
・モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「手に手をとりあい」__嘉目真木子/駒田 敏章
・モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より「心をあなたに差し上げます」__小泉 詠子/山田 大智
・ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「ああ、美しい人、見よ恐ろしい炎を」__笛田 博昭
・ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「これは夢か?」__山田 大智
・プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」__佐藤 康子
・R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より「仲直りしましょう」__塩崎めぐみ
・コルンゴルト:歌劇「死の都」より「俺の憧れ」__駒田 敏章
・ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より「我らの胸に友情を」__城 宏憲/高橋 洋介
・プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より「愛の二重唱」__佐藤 康子/笛田 博昭

指揮:大勝 秀也
管弦楽:東京交響楽団

【料金】 A席 2,000円


 

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