天地創造@サントリー

  • 2014.05.18 Sunday
  • 22:16
ウタ友が「天地創造」に参加するので行ってきた。しかもタクトはマエストロ飯守。さてさて今日の出来は???

この曲、合唱というよりどちらかと言えばソリストの出来如何が演奏の結果を左右する。その点で言えば、満足するに足る充実ぶり。
ガブリエル、エヴァ役を歌った、鈴木さんのなんと初々しいこと!軽やかで、透きとおるような歌唱は非常に魅力的で、曲が求めるイメージにもピッタリ!ミラノ、ウィーンに留学経験ありということで、歌唱のドイツ語もすんなり耳に収まり心地いい。7bのガブリエルのアリアにある「Liebe...」はチャーミングこの上ない。自分のハマリ役に磨きをかけて精進を進めていけば次代を担うソプラノの一人になりうる逸材と見た。
ウリエル役の小原さんもなくてはならないテノールとして活躍中。のびやかな声で劇を引っ張った。
そして、ラファエル、アダム役の小森さん。10年以上ドイツの歌劇場の専属歌手として活躍された経験がモノをいう雰囲気。何の憂いもなく次々と繰り出されるドイツ語に圧倒!ひとつの「r」の巻き方も、素人が聞けば尋常ではないくらい?の巻きっぷり!まさに脱帽で、劇に益々気合を入れ引き締めた感じ。圧倒的な存在感だ。

さて数にして200人超の合唱は。。。
よく人数が少なければハモリ、多ければハモラないなんてこともいうが、その議論はさておき、この曲に関しては個人的には200人超は多過ぎの感。そのせいでもあるまいが、声の透明度はかなり制約された感じ。また、ソリスト主導で合唱がポイントポイントで出現する曲構成を考えれば、全曲の中での”今の合唱の立ち位置”を考えて歌うことは必須事項。それが不足すると、ソリストの後に突然合唱が出現する感で曲全体の流れや一体性がわからなくなる。そういった現象が散見された感は否めない。
このことはアマチュア合唱団に共通して注意すべきこととして、自戒の意味も込めたい。

マエストロはいい意味で余分な力を抜いた指揮ぶり。しかしソリストの重唱部分では盛んに歌っていた?様子はいつもと同じ熱き思いが伝わってきた。

〈データ〉

日本フィルハーモニー交響楽団 第361回 名曲コンサート
2014.5.18(日) 14:00
サントリーホール

ハイドン:オラトリオ「天地創造」

指揮:飯守 泰次郎
ガブリエル、エヴァ:鈴木 愛美(ソプラノ)
ウリエル:小原 啓楼(テノール)
ラファエル、アダム:小森 輝彦(バリトン)
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

【料金】 B席 5,500円
 

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