第九@東京文化

  • 2014.12.28 Sunday
  • 23:26
光栄なことにマエストロ飯守の指揮で第九を歌わせていただくのはもう何回目になるだろう。
そんな感謝の気持ちもある一方で、年末の恒例行事でもある「第九」。そこに「心の隙」はないだろうか。

こんな気持ちを見透かすように、本番直前の駄目出し練習にいらっしゃったのが、ボイトレの背戸先生。
先生いわく「皆さん、何回も歌っているであろう第九。また第九かと思う方もいるかもしれない。しかし、やる度に心新たに取り組むことで何か毎回新しい発見があるもの。その気持ちを失わないで今日の公演に臨んでください。私も客席で期待しています。」

この一言、効きました。確かおしゃるとおり。
アマチュアといえども、もといアマチュアだからこそ向上心を失ったらうまくなるはずがない。現状維持もおぼつかないだろう。

さて肝心の本番の出来は...
まず、ソリストの皆さんが凄い。間近で歌わせていただけたが、その迫力と音楽性の高さは今更ながらも特筆。最終章に突入する直前のalle Menschen werden Bruderの四重唱をあれだけ高品質で表現できるのは4人とも相当の実力がないとできるものではない。
また多くの方の努力もあって会場は満員御礼の大入り袋も出る盛況。その一押しもあり合唱も近年では充実した演奏に入る出来だったのではないだろうか。

これからも、楽しみながらも「何かあるはずだ。」との気持ちをもって歌い続けて行きたい。そんなことを思った「第九」だった。


〈データ〉

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第九特別演奏会
2014.12.28(日) 14:00
東京文化会館

指揮:飯守 泰次郎
ソプラノ:並河 寿美
アルト:坂本 朱
テノール:望月 哲也
バリトン:黒田 博
合唱:東京シティ・フィル・コーア

 

東京シティブラスオルケスター@ティアラ

  • 2014.12.23 Tuesday
  • 23:20
会社の後輩が頑張っているブラスの定期があるというので行ってきた。
個人的には、普段はなかなかブラスを聞く機会はありそうでないもの。どんな感じかな?という興味も深々。

第1部は「この曲さえ押さえておけばあたなもブラス通?」といえるくらい、ブラスのオリジナルの名曲を集めたもの。後半の第2部は「楽団の更なる可能性を求めチャレンジした」オケ曲の編曲もあるもの。
(ちなみに、カギカッコのコメントは指揮兼司会進行の中島さんの言です)

前半一曲目の「コンサートマーチ・セカンドチュリー」は華々しい快活な曲。オケでいえば何かの祝典序曲かオペラ序曲のようで、実に気持ちいい。
しかし、もっと凄かったのが二曲目の「ウィークエンド・イン・ニューヨーク」。その名のとおり、ニューヨークの活気が目の前に浮かぶような、自由奔放な明るさに充ちた曲。団員も指揮者も「わが意を得たり」といわんばかりに、天真爛漫に吹きまくる、振りまくる。その結果としてリズム感溢れる爆発的な音が会場に満ち満ちた。
今年度の吹奏楽コンクールの自由曲として演奏し、金賞を受賞したことも頷ける。曲の理解度・完成度は非常に高い。
三曲目は「惑星」でおなじみのホルストの「吹奏楽のための組曲 第1番」。この曲、ブラスの歴史上重要な曲とは知らなかった。
後半一曲目はソリストとブラスのバラード。ソリストと指揮者との先輩後輩という関係も相まって、実にしっとりとした曲。
二曲目はご存知「火の鳥」のブラス編曲版。頑張っていたが、ちとブラスでやるには曲がつらいかも...

しかし、サプライズ?は最後に待っていた。
アンコールも終わり、20回目の定期演奏会も盛況のうち終了と思いきや、中島さんが「これだけではいやなんです...」とやりだしたのがヒットパレード兼仮装大会兼物まね大会?
ポップスのヒット曲を次から次へと演奏。そして今年話題の人物に扮して指揮する中島さん、仮面をかぶった濱口さんはトランペットを吹いたりドラムスを叩いたりの大活躍。紙ふぶきと扇風機を持ち込んでコンミスに吹きかけたり、女子ダンインは誰かになりきり衣装を脱ぎ捨て、別の4人は舞台奥へ消えたと思ったらAKBの曲にのって踊り出したり。。。

これがこのブラスのいつものフィナーレなのかもしれないが、楽しいことこの上ない!
音楽をする楽しさってこうなんだよなと、改めて気づかされたひと時。次回もチャンスがあれば行きたい!是非とも!


〈データ〉

東京シティブラスオルケスター 第20回記念 定期演奏会
2014.12.23(火)13:30
ティアラこうとう 大ホール

第1部 (指揮:濱口 大弥)
A.リード:コンサートマーチ・セカンドセンチュリー
P.スパーク:ウィークエンド・イン・ニューヨーク
G.ホルスト:吹奏楽のための組曲 第1番

第2部 (指揮:中島 啓)
H.トマジ/A.ファスチェ編:アルトサクソフォンと吹奏楽のためのバラード
I.ストラヴィンスキー/A.アールズ、F.フェネル編:組曲「火の鳥」(1919年版)

【料金】 500円

 

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