UTAINA Quartetto@ティアラ

  • 2015.03.26 Thursday
  • 22:47
浪川さんがメンバーである声楽Quartettoの演奏会に行ってきた。

三部構成で、第一部はSATBのピュアハーモニー、第二部は青春の合唱曲、第三部はシューマンの作品、と盛りだくさん。
メインプロはシューマンだが、聴く側から考えると一部のピュアハーモニーが聴きどころかもしれない。
理由は簡単!SATBの各パートが揃っている中で、素敵なアンサンブルが聴きたい!から。。。

その第一部。4曲いづれも初めて聴く曲だが、一曲目がラターの「Look at the world」。伊東さんの解説が面白かった。「この曲、日本で言えば農協の○○周年記念に作曲された曲なんです」なるほど...詩を見ると、”大地礼賛”風な言い回しが多いのに納得。
英語2曲に、ラテン語、フランス語と第一部は多言語。

第二部は「青春の合唱曲」と銘打った、その名のとおりの青春時のオンパレード。
浪川さんの実体験も印象深いものだったが、「涙をこえて」はまた感激。生で見たかどうかは記憶が定かでないが、何年か前に番組の最終回の場面をyoutubeで見た記憶がある。いまでも人気があるというから、名曲は永遠なり。

第三部はシューマンの「スペインの歌芝居」。そもそも曲そのものを知らなかったし、ましてや生で聴く機会ってどれほどあるだろうか。。。でも、聴いてみると歌の持つ力はひしひしと感じる。

歌手と近い距離で歌を聴くことは個人的には少ない中、西本さんの感性豊かな伴奏もあり、様々なジャンルの歌を聴いて「歌っていいなと改めて感じたひとときだった。

〈データ〉

UTAINA Quartetto 4th Season
2015.3.26(木) 19:00
ティアラこうとう 小ホール

ソプラノ:浪川 佳代
メゾ・ソプラノ:田辺 いづみ
テノール:伊東 大智
バリトン:宇野 徹哉
ピアノ:西本 久美子

第一部 世界のピュアハーモニー
 1. J.ラター:Look at the world
 2. E.ウィテカー:The Seal lullaby
   3. O.ヤイロ:Ubi caritas 
   4. M.ローリゼン:Dirait-on

第二部 青春の合唱曲
 1. 中村八大:涙を超えて
 2. 平吉毅州:若い翼は
 3. スメタナ:モルダウの流れ
 4. 佐藤 眞:行こうふたたび
 5. 坪能 克裕:さようならの季節に
 6. アンジェラ・アキ:手紙〜十五の君へ〜

第三部 R・シューマン:「スペインの歌芝居」全10曲


【料金】 自由席 3,000円

フィンランディア@オペラシティ

  • 2015.03.22 Sunday
  • 23:12
今年はシベリウスの生誕150年。
それにあやかったかどうかはさておき、機会が合えば参加している合唱団の「フィンランディア」演奏に参加してきた。
オケは「全日本医家管弦楽団」。その名の通り医療関係者の方で編成しているとのこと。

ウタ入りのフィンランディアを演奏するのは今回2回目。しかし今回はマエストロ曽我自ら編曲した版での初演である(音楽之友社から出版され、版の初演日が今日の演奏会であることもクレジットされている。スゴイ!)

ロシアからの独立の機運がフィンランドで高まっていた当時に作曲されただけあって、短いながらも祖国への思いが濃密に凝縮されている曲だ。その音楽はあまりにも有名だが、鬼気迫るといってもいい。
独立後シベリウスの創作活動は急激に低下してしまったというが、活動華やかりし当時は突き動かされる何かがあったのだろうか。

マエストロ編曲版はオケ・合唱とも造詣が深いマエストロらしく、バランスのとれたおすすめ版。満員近い聴衆もたいそう喜んでいただけたのは何より嬉しい。
アンコールはエルガーの「威風堂々」とこれまたノリノリ。お客様も大喜びでアンコールのアンコールをやってしまったぐらい。

打ち上げ時、マエストロが「演奏内容ももちろんだが、お客さんに喜んでもらえる演奏ができたのはよかった」と充実感を込めて話されていたが、「音楽の本質ってそうだよな」と頷く自分がいた。

P.S. 2日連続の同会場での演奏会、気分だけはプロ気分???。。。でも正直しんどかった。


〈データ〉

全日本医家管弦楽団 第25回記念 定期演奏会
2015.3.22(日) 14:00
オペラシティ コンサートホール

シベリウス:交響詩 フィンランディア
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
サンサーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

指揮:曽我 大介
合唱:一音入魂合唱団



 

ダフクロ2番@オペラシティ

  • 2015.03.21 Saturday
  • 23:18
マエストロ宮本の指揮者引退公演、それもトリを締めくくる曲に出演できるなんて、まず普通あり得ない。。。
で、曲目は「ダフニスとクロエ」第2組曲。

いまだから言えるが、正直練習は辛かった。
まず、自習ももちろんできるのだが、音が取れたからといって「ものになる」かといえば、この曲は特にさにあらず。
全体の中の自分の立ち位置(和音)を確認しながらでないと、まったくと言っていいほど練習にはならない。特にボカリーズのみのため、正しい音を出さないと全曲が「???」ということになりかねない。
そして、アンサンブルに臨んでも、原曲とは「似て非なるもの」に聴こえること幾たび。。。少しでも音のポイントを外すと聴いていられないものとなってしまう怖さ。ああ。。。

不安の中で臨んだマエストロ稽古では、「一音一音に命を吹き込むような躍動感」を指摘され、やってみるとそれまでとは別の作品のように聴こえだしたから不思議。作品の核心をついている。流石である。

そして2回あったゲネでは、この曲の持つ底知れぬエネルギーに圧倒された。今まで聞いたことがないわけではないのに、自分で初めて曲の渦中に入ってみて初めてわかった。ほんの20分程度なのになんなのだろう、音の爆発力は...ラヴェルの凄さに敬服。

演奏会場はほぼ満員。そのなかで何とかやり遂げられたであろうことに胸をなでおろした。
終演後のアンコールもあり、カーテンコールもあり、最後まで宮本流の"明るく楽しく"の演奏会。
3年間であったが、それまでのシティフィルにはないものを残したのは間違いない!そんなことを感じずにはいられないファイナルステージだった。


〈データ〉

東京シティフィルハーモニック 第287回 定期演奏会
2015.3.21(土) 14:00
オペラシティ コンサートホール

ビゼー:小組曲「子どもと遊び」より
ドビュッシー:海
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラヴェル:「ダスニスとクロエ」第2組曲

指揮:宮本 文昭
合唱:東京シティ・フィル・コーア
 

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