フィンランディア@ミューザ

  • 2016.07.24 Sunday
  • 21:56

昨年の同企画ではシティで「第九」を歌ったが...

今年は1年半ぶりに曽我版「フィンランディア」を歌ってきた。

 

 

〈データ〉


フェスタサマーミューザKAWASAKI2016

  こどもフェスタ2016 東京ニューシティ管弦楽団

「歌おう!オーケストラでファミリーコンサート」

2016.7.24(日) 15:00

ミューザ川崎シンフォニーホール

 

〈モーツァルト生誕260年!アマデウス君のぼうけん〉

交響曲第1番〜第一楽章

手拍子で参加するトルコ行進曲

 

久石譲:オーケストラ・ストーリーズ「となりのトトロ」

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」組曲

 

〈みんなで歌おう!〉

ぽよよん行進曲

365日の紙飛行機

 

シベリウス:交響詩「フィンランディア」(合唱付き)

 

指揮:曽我 大介

歌と語り:神崎ゆう子

合唱:一音入魂合唱団

 

 

 

ブルックナー@オペラシティ

  • 2016.07.05 Tuesday
  • 22:23

何年越しだろうか...ブルックナーの「テ・デウム」をマエストロ飯守の指揮で歌える!と聞いた時から...ついにその時が来た感である。

 

名曲のわりには演奏機会はあまりない、というか、個人的には「これまで聴いたことはあっただろうかあっただろうか???」というぐらいの演奏頻度。先日の「千人」のほうが余程に演奏されている。演奏時間も20分程度だしそれほど難しい曲とも思えないが理由はなんだろうか?

ただ指導の藤丸先生は練習中しきりと「ただただ恐ろしいまでの信仰心を能面のような感覚で表現して。きれいに歌うこととは対極にある歌い方を」と話していた。そのあたりにこの曲の真の難しさが隠されているのかもしれない。

 

いよいよ開演。冒頭のリズムが分厚く鳴り始めた時、それは起こった。不覚にも、目頭が熱くなってしまったのである。まさか、こんなことが起こるなんて想像だにしなかった。それだけそのリズムを渇望していたのだろうか...

 

プログラムは後半。マエストロのブルックナーツィクルスの最後を飾る「九番」を聴ける機会となった。前半出演して、後半聴けるなんてなかなかない。

そしてこの演奏、ツィクルスのフィナーレを飾るにふさわしい、とてつもない演奏となった。今年最大の快演といってもいい。

 

一音一音噛みしめるよう確信をもって音楽の流れを作るマエストロ、一方で一人ひとりが自発性に満ち溢れたさまで、熱くかつ確実に応えていくオケ。弦と体が一体となったかのようにしなる身体から生み出される弦楽器の響きは生命力に満ちた音色そのもの。木管は美しいメロディを奏で、金管はその心地いい咆哮によって音の広がりを深め、打楽器は要所要所で曲を引き締めていく。

久し振りに生演奏を聴いたとはいえ、こんな凄味のある「九番」の演奏を聴いた記憶はない。

 

ここ最近の「グローバル化」「ネットワーク化」というキーワードで考えると、そこで生じた現象は「没個性」「均質化」ではないだろうか。日本の地方都市が「ミニ東京」になって久しく、それと呼応するかのように方言も昔ほどには意識の俎上に上がらなくなったことなどは一例であろう。楽団の世界でも、昔ほど楽団の個性は感じなくなった気がする。

そんな中で、20年近く一人の指揮者の強烈な個性で演奏活動してきたのが、マエストロ飯守=シティ・フィルである。正直、シティ・フィルより演奏能力が高い楽団はほかにある。しかし、いくら能力が高くても、今日と同じような演奏ができるとは到底思えない。こと、ある曲の演奏に限っては、マエストロ飯守=シティ・フィルしか生み出せない音がある、演奏がある。「どんな曲でも平均以上に演奏を」とは理想ではあるかもしれないが、それを求めるあまり、個性を失ってしまってはどうだろう?魅力ある楽団といえるだろうか?

そんなことを考えると、このコンビは現在の楽壇にあって貴重な存在のひとつであり、そのDNAは長く続いてほしいと願わずにはいられない。

 

終演後の、20分近くは続いたであろう聴衆の賞賛の嵐の中で感じたことである。その時はもはや「テ・デウム」を歌ったことさえ忘れていた自分がいた。

 

 

〈データ〉

 

 

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第299回定期演奏会

2016.7.5(火) 19:00

東京オペラシティコンサートホール

 

ブルックナー:テ・デウム(ノヴァーク版)

ブルックナー:交響曲第九番(ノヴァーク版)

 

指揮:飯守 泰次郎

 

ソプラノ:安井 陽子

メゾ・ソプラノ:増田 弥生

テノール:福井 敬

バス:清水 那由太

合唱:東京シティ・フィル・コーア

ジャンニ・スキッキ@新国立

  • 2016.07.02 Saturday
  • 22:16

砂田さんが出演するというので、オペラ研修所の試演会に行ってきた。演目はご存じ、遺産に目が眩んだ”悪党ども”が”悪党”にいっぱい食わされるという「ジャンニ・スキッキ」

 

所長の永井さんはプログラムの冒頭に「各自、段階の違いこそあれ、各々が自身の修練から得た力を出し合い、この密度の高いアンサンブルの核となることを目指して織り成された成果をご覧頂き、喜劇の味を堪能していただければ幸い」と書かれているが、まさにその通りの演奏。

 

端役は誰ひとりとしていない中、将来有望な若手が力むことなくお芝居を楽しみながら演じていた様が手に取るようにわかる。その意味では、若手が演じるにはもってこいの演目なのかもしれない。伴奏は2台のピアノと打楽器のみとシンプルだが、村上さんの小気味いい指揮もあり、かえって演技を浮立たせるのに成功した感。

 

キャストの中では、ジャンニ・スキッキを演じた伊良波さんが印象的。明瞭な発声と堂々とした立ち振る舞いは役どころにピタリ。面構えもいい。今後が楽しみなバリトンだ。

 

小劇場には初めて入ったが、人が歩くたびに床がギシギシ鳴るし、座席には座布団が用意されているなど、”芝居小屋”風。試演や実験の場としてはおもしろい空間だ。

 

秋には研修生によるガラ、来年2月には終了公演が予定されており、今後も楽しみな研修所公演だ。

 

 

〈データ〉

 

新国立劇場オペラ研修所 オペラ試演会

2016.7.2(土) 14:00

新国立劇場 小劇場

 ※1(金)、2(日)は一部別キャスト。

 

プッチーニ:ジャンニ・スキッキ

 

ジャンニ・スキッキ:伊良波 良真

ラウレッタ:城村 紗智

ツィータ:高橋 紫乃

リヌッチョ:岸波 愛学

ゲラルド:水野 優

ネッラ:宮地 江奈

ベット・ディ・シャーニ:松中 哲平

シモーネ:氷見 健一郎

マルコ:高橋 正尚

チェスカ:砂田 愛梨

スピネッロッチョ先生、アマンティオ・ニコーラオ:山田 大智

ピネッリーノ:松村 恒矢

グッチョ:荏原 孝弥

ゲラルディーノ:竹村 真実

 

指揮:村上 寿昭

 

【料金】 全席指定 2,160円

 

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