やまと第九@やまと芸術文化ホール
- 2016.12.11 Sunday
- 22:57
「大和市の新ホールの開場記念に第九を歌う機会があるんだけど...」との話が合った時、遠距離でもあるため普通なら参加することはなかった。しかし、音友の箕輪さんが振るとなれば話は違う。喜んではせ参じた。
ぶっつけ本番程度にしか練習に参加できなかったのため、この日のために努力を積み上げてきた地元の方には申し訳ない気持ちでいっぱい。しかし、であるからこそ自分の持っているものを出し切り、少しでもいい演奏に貢献できればと奮闘したこともまた確か。
「なかなかやるじゃない」というのが、箕輪さんへの感想。
決して派手ではないが、確実に音楽を作り上げていく真摯な姿勢は確かな音の響きを生む。特に第三楽章は彼の優しさがあふれ出る秀演。また、意識はしていないのに、各パートの音が良く聞こえてきたのにはビックリ。いままでこれほどまでに聞こえたことはなかった。
合唱もアマアチュアにありがちな「ガナって終わり」の姿は全くなかったし、何よりオケとのバランスが申し分なかったことも称賛されるべきこと。
年末にかけてあまた演奏される「第九」のひとつ、と言ってしまえばそれまでだが、参加者それぞれに思いを残したのは事実。
音楽の素晴らしさを改めて感じた機会であった。
〈データ〉
大和から世界へ 響け!歓喜の歌
やまと第九
2016.12.11(日) 15:00〜
やまと芸術文化ホール メインホール
べートーヴェン:交響曲第九番
指揮:箕輪 健太
ソプラノ:峰岸 優子
メゾ・ソプラノ:里 まり
テノール:宮津 祥行
バリトン:大槻 聡之介
管弦楽:やまと国際フィルハーモニー管弦楽団
合唱:やまと国際オペラ協会 第九合唱団